【2019年】今年劇場で観た映画まとめ【俺的ベスト3あり】
2019年もそろそろ終わりということで、昨年、一昨年に続き振り返りをしてみようと思います。
今回も家で観た作品は除き、劇場で観たもののみ振り返ってみます。理由は二つほどありまして、一つは数が増えすぎてしまうから。もう一つは劇場と家とでは印象が違いすぎるからです。
後半でよかった映画ベスト3と感想を書いているので最後まで見てもらえると嬉しいです。
観た映画をとりあえず列挙してみるとこんな感じに。
- 『クリード 炎の宿敵』
- 『メリー・ポピンズ リターンズ』←Dolby Atmos
- 『ミスター・ガラス』
- 『女王陛下のお気に入り』
- 『ファースト・マン』←IMAX
- 『アクアマン』
- 『グリーンブック』
- 『スパイダーマン:スパイダーバース』←IMAX 3D
- 『運び屋』
- 『キャプテン・マーベル』←IMAX 3D
- 『バンブルビー』←IMAX 3D
- 『ブラック・クランズマン』
- 『スパイダーマン:スパイダーバース』
- 『シャザム!』←IMAX
- 『ビューティフル・ボーイ』
- 『アベンジャーズ/エンドゲーム』←IMAX 3D
- 『アベンジャーズ/エンドゲーム』←Dolby Atmos
- 『名探偵ピカチュウ』
- 『アベンジャーズ/エンドゲーム』←IMAX 3D
- 『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』←IMAX 3D
- 『アベンジャーズ/エンドゲーム』
- 『メン・イン・ブラック:インターナショナル』←IMAX 3D
- 『X-MEN:ダーク・フェニックス』←IMAX
- 『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』←IMAX 3D
- 『天気の子』←IMAX
- 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』←IMAX
- 『アド・アストラ』←IMAX
- 『ジョーカー』←IMAX
- 『ターミネーター ニュー・フェイト』←IMAX
- 『ドクター・スリープ』
- 『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』←IMAX 3D
計31回、27作品観ました。昨年は計46回、45作品だったのですが昨年より忙しく回数は減りました。
今年は去年以上にIMAXで観た作品が多かったです。映画館に行く意味=IMAXで観られるからになりつつあります。
あと邦画がほぼゼロですね…嫌いなわけじゃないんですがなぜか…
気になった話題
アベンジャーズとスターウォーズが完結
2019年には現代ハリウッドSFシリーズの二大巨塔と言えるふたつのシリーズがいったん完結を迎えました。はたして偶然なのかは知りませんがすごい年になりました。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の大ヒット
ジェームズキャメロン監督の『アバター』が持っていた27億8970万ドルの記録を超え世界歴代興行収入記録を塗り替えました。それまでの1位2位がどちらもジェームズキャメロン監督だったのですがついに塗り替えられました。ちなみにそれまでしばらく2位だったのは『タイタニック』でそれを塗り替えたのが『アバター』だったのですが、これは初の3D映画によるところが大きいと思っているのでなおさら今作の凄さを感じます。
2019年個人的ベスト3
自分的に良かった3作品を紹介してみようと思います。ネタバレ含むのでご注意。
第3位 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
ついにタランティーノの良さが腹落ちしました。
自分にはまだ監督のこだわりのほんの一部しか理解できていないのだろうけどとても面白かったです。
THE RIVERの特集記事で予習してから鑑賞して良かったです。
1960年代のロサンゼルスについてはもちろん、特に題材の事件とチャールズ・マンソンについての記事は必読でした。
タランティーノ本人へのインタビューでは「事件について知らなくても面白さは伝わるべきだ」と言っていると同時に、宣伝やレビューなどを見てある程度予想してもらうことを期待しているのは間違いないみたいです。
そして本作ではマンソンではなく被害者であるシャロンにフォーカスを当てることによって最終的には彼女へのリスペクトを贈っているのが素敵だと感じました。
天国でこの映画を観てほしいなあと。
鑑賞後のなんとも言えない多幸感は161分の長尺の賜物でもあります。
冗長にも思える牧場でのシーンだけれど、グッと緊張感を作るにはあれくらいゆったりしているのは大切かなと。
作り話である映画を撮影中のリックと現実にシビアな場面にいるクリフの対比が良いです。
俺の大好きなHollywoodをたくさん描いてくれて、ラスト以外の時間もずっと満たされていた気分でした。
個人的な思い出の話だけど、シャロンが訪れたFox Bruin TheaterのあるWestwoodはまさに一瞬留学していたところで、その映画館も何度も前を通っていたからなんだか感動しました。
設定は50年前だけれど今とそう変わらない雰囲気に感じます。
タランティーノ作品はまだ全然観てないので過去作品を観るのが楽しみです。
第2位 『グリーンブック』
南部の空気感とか全然わからない自分からすると、これくらいわかりやすく表現してくれるとありがたいです。
差別というテーマをコメディタッチで描きオスカーを取りきったことになんだか嬉しくなります。
前評判通りマハーシャラ・アリの演技はスーパーでした。
ムーンライトの親父感も良かったけど今回みたく時折笑顔が見たいなと。
今後さらに引っ張りだこになること間違いなしですね。
第1位 『アベンジャーズ/エンドゲーム』
あえて雑に言うと歴史の重みパンチ系映画、言い換えるとノスタルジー刺激系映画なんだけどその重みがエグすぎるかつ超丁寧。
過去21作品との関わりのないシーンは無いんじゃないかってくらい丁寧な脚本に懐古心を常に刺激され続ける3時間です。
ストレンジとトニーがコミュニケーションを取るシーンが2度あって、1度目はトニーが1400万分の1かと尋ねるシーンで、2度目はトニーと目のあったストレンジが人差し指を立てるシーン。
1度目のシーンでストレンジは直後にトニーが死ぬことをわかっていながらもいつもの無表情で「いま明かすと実現しない」と言うしか無かったわけで、そう考えるとあのシーンの重みが急激に増しました。
そして2度目のシーンはトニー自身が死ぬことを完全に覚悟した上でのキューだったと。
インフィニティ・ウォー鑑賞後の考察で最大のポイントだったのは、タイタンの戦いでタイムストーンを差し出してまでトニーの命を助けたことだったからそれがこんな熱い形で収束して感慨深いです。
アベンジャーズは各キャラの成長を長い目で見られたのが素晴らしいところで、中でもやはりトニーの成長の歴史は特別。
最初は孤独でプレイボーイで戦争兵器を作りまくってた人間が
アイアンマン1では平和への考え方を変えペッパー1人を愛するようになり
アイアンマン2で親友のローディとぶつかり
アベンジャーズで地球のために命を懸けて死にかけ
アイアンマン3でアーマー依存症から脱し
エイジ・オブ・ウルトロンで仲間と対立し
シビル・ウォーで自分の過去を知り仲間との溝はさらに深刻になり
ホームカミングで息子のような存在ができ
インフィニティ・ウォーでそのピーターを含むたくさんの仲間を失って
エンドゲームで親からの愛と子供への愛を知りながらなお全てを投げ売って死ぬ
"I am Iron Man"で始まり、"I am Iron Man"で終わったここまでのMCU、その最初と最後を担う主役に相応しい活躍でした。
2代目アイアンマンにも期待したいけどトニーは唯一無二だなと…
指パッチンで死んだ人以外が復活しないのは無理がなくて良いと思いました。
幸せなラストを迎えられた人とそうでない人がいて特にワンダやブルースは気の毒だけれど…
微妙なシーンを挙げるとするとローニン登場シーンと強すぎるキャロル・ダンバース。
日本人からすると東京のシーンはさすがに笑ってしまいます。
日本語が下手なこと自体がおかしいのではなくて、日本人と会話できるレベルの人の喋り方じゃないからおかしいというか…
キャロルについては言うまでもないですね。
今作のラストはシビル・ウォーあたりから考えてたらしいけど本当に見事でした。
ルッソ兄弟の手腕がまた証明されてしまいましたね。
出演者のインタビューから伝わってくる監督や他の出演者との関係の良さや撮影現場の雰囲気の良さもこの完成度に繋がってるんだろうなあと。
これでいったん終わってしまうことへの喪失感は大きいけど、観終わった瞬間の最大の感情は圧倒的な感謝でした。
2020年は?
タランティーノ新作やキングスマン続編、007続編、『ブラック・ウィドウ』など期待作が盛りだくさんなので来年も楽しみです。
来年もたくさん映画館で観たいと思います。では良いお年を。